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オランダ暮らしブログ

アムステルダムで暮らしています。こちらでの生活のことなど。

ゴッホの手紙  Van Goghs brieven

アムステルダム、ゴッホ美術館。
       
       オランダ巨匠建築家ヘリット・リートフェルトによる設計。
      この裏手にある新館は日本の巨匠建築家、黒川 紀章による設計。

ゴッホの手紙  Van Goghs brieven_c0197980_101835.jpg

ただ今、特別展「ゴッホの手紙」 が開催されてます。
1872~1890年の間にゴッホがやりとりした手紙は902通ほど現存し、その中から弟テオに宛てたものを中心に、、ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)、エミール・ベルナール(Emile Bernard)などの友人画家に書かれたものなど、120通以上が展示されています。
手紙に書き込まれたゴッホのすばらしい表現力は文学的にも優れていると評価されているそうです。

オランダ語だけでなくフランス語で書かれている手紙もあり、残念ながらどちらも解読はできませんでしたが、紙面にびっしりと書かれた文面、ものすご〜く筆まめだったことがわかります。
そして余白にも所狭しと書き込まれた、ものすご〜く小さい文字に妙に感心致しました。

私は文字を大きく書くくせがあり、封筒や葉書に宛名を書いてるといつも書ききれなくなります。
ゴッホを見習い、小さい文字を書く練習をしてみようかな、と思ったりして。。。

手紙にはいろいろなスケッチが描かれていて、
この美術館にも展示されている絵の初構想とも言うべきスケッチもあり、完成品と見比べることができます。                     
ゴッホの手紙  Van Goghs brieven_c0197980_114724.jpg

                          パンフレットの一部。↑
左側に「沈む太陽と種まく人」と「寝室」
右側に「じゃがいもを食べる人達」 
     
油絵もいいですけど、小さい紙面に描かれた緻密なスケッチも素晴らしい!

この特別展は、これらのゴッホの書簡を研究分析したものをまとめた
「Vincent van Gogh - The Letters」
が出版されたのを記念して開催されたそうです。
6巻セットで395ユーロ(1月4日までは325ユーロ)の豪華本!!
買えないけど、図書館に行くとあるかな---?

それにしても、絵も売れず失意の中で亡くなったゴッホ。
そしてゴッホを支え続け、後を追う様に亡くなった弟のテオ。
今やオランダを代表する美術館になりオランダの経済にも貢献し、絵も億単位で取引され、ついにはこういうプライベートな手紙までが大々的に展示され、豪華本にもなってしまうとは、ゴッホ兄弟もさぞ驚いていらっしゃることでしょう。

「ちょ、ちょっと、そこの文章は出さないでよ〜」みたいにあせってたりして。

展示は関連してる絵が展示されている各階と、最上階にあります。


「ファン・ゴッホの手紙」展(Van Goghs brieven)
来年1月3日までです。
ゴッホ美術館

オランダはこの週末から真冬の寒さに入ったようです。
自転車用の手袋も薄いのからスキー用手袋ににチェンジ。
それでもしばらくすると手の先がじんじんと冷たくなってきます。
覚悟はしてましたが、やっぱり寒いのはいや〜っ。
by gateroof | 2009-12-15 01:48 | アート, デザイン | Comments(0)

by gateroof
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