オランダ人、病気のときは Beschuitje(べスハウチェ)
2009年 06月 24日
オランダ人が病気のとき食べるのはこれ。
Beschuit (べスハウト)というラスクの仲間ですが, ラスクよりも少し柔らかいです。表面はカリカリしてて、かじるとふわりと柔らかい風味。
チーズなどのせて普通の朝ご飯でもよく食べられてます。
全粒粉が入ってるのもありますが、こちらはやや固めです。
また、赤ちゃんが産まれたとき、このバターをぬったBeschuit (べスハウト)に、
女の子だとピンクと白、男の子だと水色と白の小さいボール状の粒々を振りかけて食べるのが、オランダの伝統的な出産祝いです。
以前、検査で半日入院したときですが、下半身の麻酔をすることになっていたので、
朝ご飯の指示がされてました。朝8時までに朝ご飯を済ませて、
おすすめの朝食はこの Beschuit(べスハウト)とティー。
私は、消化のよいものだったらいいだろうと思い、おみそ汁に具を少し入れたのを食べて行きました。
しかし、担当の人が麻酔の前にいろいろと確認をするのですが、そのときに、
朝ご飯は何を食べたか、というところでひっかかりました。
ミソスープ、といえば今では世界でもメジャーな日本食。
誰もが知っていると思ったのですが、その看護士さんはどうも理解ができなかったらしく、すごく考え込んでいます。大豆のスープ、といって説明したら、ものすごく濃厚な豆のスープ(オランダの料理でどろどろこってりの豆スープがある)を連想したらしく、
あらあらそんなの朝から食べちゃったの〜、みたいに言われたので、
違う、違うんです、すごく軽いクリアーなスープなんですぅ〜、と一生懸命説明しましたが、どうも腑に落ちない様子。
結局、その看護士さんには ”ミソスープ” が何か見当がつかなかったらしく、
念のため、麻酔はその日の最後の順番ってことになりました。
麻酔中に吐いて窒息することがないように、胃の中はからっぽ状態がベストだそうなので、消化に時間がかかりそうな、どろどろ豆スープを想像されてたら無理もないですね。
こんなに看護士さんを悩ませるなら、Beschuit(べスハウト)を食べました、と言っとけばよかったです。
Beschuit(べスハウト)は 確かにふんわりとしたやさしく軽い味わいなので、
消化がよさそう。
オランダ人のおかーさんが病気で寝ている子供にまず運んでくるのが、
ジャムのせた Beschuit(べスハウト)と紅茶、だそうです。
そばにいるオランダ人が病気になったら, とりあえずこれを揃えておきましょう。