やんちゃ、語源の謎にせまる
2009年 08月 21日
語源由来辞典を調べてみると、二つの説があるものの、正確な語源は分からず。
オランダ語については触れられていません。
しかし、”やんちゃ” がオランダ語由来、と書かれている方々はオランダ語に精通されてると見受けられる方々ばかりなので、かなり信頼できます。
その信憑性の非常に高い方のうちのお一人から引用させて頂くと、
Jantje(ヤンチェ)という男の子の名前から ”やんちゃ” になったそうです。
Jantje(ヤンチェ)は Jan(ヤン)の愛称 で”小さいヤン”という意味。
典型的なオランダ人男性の名前です。
それ以上のことは書かれていなかったので、この、Jantje(ヤンチェ)を探ってみる事にしました。
Jantje(ヤンチェ)、のキーワードで出て来たのは、
Little Johnny (小さいジョニー)という英語圏での少年。
少年ジョニーは口が達者で知識も豊富。物怖じせずに大人にいろんな質問をします。
特に性に関する恥ずかしい事柄を躊躇なく聞いてくるため、大人を驚かせ困らせる、
というおませな子供。
この少年ジョニーと大人のやり取りが笑いを誘い、英語圏では
『リトル・ジョニー・ジョーク』、として知られているそうです。
そして英語圏だけでなく、その他のいろいろな国でこの”リトル・ジョニー” に匹敵する少年が存在します。
例えば、フィンランドの Pikku-Kalle、フランスの Toto、ドイツの Fritzchen、
そしてオランダの Jantje(ヤンチェ)。
”やんちゃ” の意味。
『子供が活発で大人の言うことをきかないこと。いたずらやわがままをすること。
また、そのさま。また、そのような人をもいう。』 by 三省堂
こ生意気でいたずら好き、元気がよすぎる活発な少年像、がこの2つの言葉の接点として見えてくるではありませんか!
直接的な意味は違っていますが、意味が語源から違ってくることはよくあることです。
やっぱり、Jantje(ヤンチェ)→やんちゃ の線が濃厚〜。
これ以上は情報が得られなかったので、以下私の推測。
江戸時代、日蘭関係が親密だったころ、
ーオランダ人の居留地の家に日本人の家族が遊びに来る。
この日本人家族は、オランダ人と親しくでき、会話もできるぐらいなので上流階級。
そこの息子が賢く物怖じしない口達者な様子を見て、オランダ人が ”ヤンチェ” と愛情を込めて呼んだのが始まり。
ーオランダ人居留地で働いていた日本人の息子が活発でいたずら好きだけど憎めない
キャラクターで、日本語の名前を覚えられないオランダ人が ”ヤンチェ” と勝手に呼んでいたのが広がった。
ー居留地に住んでいたオランダ人の息子の名前がほんとに Jantje(ヤンチェ)で
その少年が ”やんちゃ” で日本人に迷惑をかけた。
注;勝手な想像なので歴史的背景と異なっている場合がございます〜。
過去をさかのぼって、拝見させてもらったけど、いいですねー。
ギリシャも楽しそうだったし、オランダ日常生活も、楽しんでそうな雰囲気が伝わってきました。
これからも、勉強させていただきます!
それにしても、ほんと、江戸時代から残るオランダ語って、たくさんありますよね?
リュックサック、ランプ、ニッケル、ポンプ、ガス、レンズ、かっぱらい(!)とか、軽く200語近くあるみたいですね。
でも言われてみればオランダ語くさいかも。これはちょっと調べてみないと、ですね〜。