
アムステルダム中央駅の近く、ニューマルクト広場(Nieuwmark)。
もとは、15世紀に建てられた市壁の一部で「聖アントニウスの門」と呼ばれた市の門だったそうです。
17世紀になって「計量所」(De Waag)として再利用されます。

最上階にある「外科医ギルド(組合)」
による解剖学の講義が行われていた部屋。
床の黒いマークの所には解剖台が置かれていたそうです。
真上の天井には光が差し込む様に窓が4カ所取り付けてあります。
天井に描かれているのは、ここにお金を寄付した人達の紋章。
解剖学の講義を題材にした絵が飾られていました。
有名なレンブラントの名画『トゥルプ教授の解剖講義』(1632年)は
ここで行われていた解剖学講義の様子を描いたものです。
これはレプリカで, 本物はハーグのマウリッツハウス美術館にあります。

「これが筋肉ですぞ〜」
「おおっ〜」
解剖されているのは、処刑された犯罪者だそうです。
トゥルプ教授 = Dr. Tulp
Tulp とはチューリップ のことなので ドクター・チューリップ !
もとは Claes Pieterszoon というお名前でしたが改名したそうです。
この時代、非常に高価な貴重品だったチューリップにあやかったんでしょうか?
計量所以降、いろいろと利用されていましたが、現在は1階がカフェレストラン、
2、3階は「Waag Society」というメディア情報研究センターとして使われています。
カフェレストランでは午前のお茶から夜のお酒まで、もちろんランチやディナーも楽しめ、暖かい季節は上の写真のようにテラス席が賑わっています。
店内には大きなワッカのキャンドルがあり、暗くなるとこのキャンドルに火が灯されてと〜ってもいい感じです。

最初ここにに来たときは、歴史的建物の風情とあいまって独特の雰囲気を醸し出すこのわっかキャンドルライトに大感激致しました。
このキャンドルの下で歴史を感じながらカフェオレを飲むのが大好きで、この界隈に来ると、ついついここに入ってしまいます。
(----頭上で行われていた解剖のことは思い出さないようにしましょう。)