シンタクラースのお菓子
2009年 11月 29日
Chocoladeletter(ショコラーデレテル)
アルファベット型のチョコレート。
自分の名前のアルファベットが贈られます。
これは一足早く頂いたものですが、
と〜ってもきれいで感激 ♡
ピートもお茶目。
Speculaas (スペキュラース)
胡椒, シナモン, 生姜,丁子, カルダモン、ナツメグ
などのスパイスを混ぜ合わせたビスケット。
シンタクラースの時期にはシンタクラース型などが登場。
40cnぐらいのでーっかいのもあります。
伝統的には木の型で形をつけます。マイ木型 ♪
いろんな種類がキッチンショップで売られてますが、
実はこれを頂くまで、何に使うんだろう、と見る度に思ってました。
アーモンドが入ってる Amandel Speculaas
アーモンドペーストが中にはさまっている Gevulde Speculaas
などのバリエーションがあります。
Kruidnoten (クラウドノーテン)
小さくて丸いクッキー。材料はスペキュラースと同じ。
ペパーノーテンとも呼ばれてますが、厳密に言うと
Kruidnoten(クラウドノーテン) だそうです。
Taaitaai (ターイターイ)
ターイとは「硬い」という意味。
アニス、シナモン、ナツメグ、クローブ(丁子)
などのスパイスが入ったクッキー。
スペキュラースよりも厚い。
Pepernoten (ペパーノーテン)
弾力性のある立方体のクッキー。
Taaitaai(ターイターイ) と同じスパイスが入っている。
Sinterklaas-schuimpjes
メレンゲ菓子。
カラフルでシンタクラースやピートなどの形。
Marsepein (マルセペイン)
マジパン。
茶色で小さいボール型のものや、
カラフルでいろいろかわいい形のものが出回る。
Borstplaat (ボルストプラート)
ミルク(または練乳や生クリームなど)砂糖、バターで作るファッジのようなお菓子。
いろんなフレーバーや形がある。
Banketstaaf (バンケットスターフ)
パイ生地の 中にアーモンドペースト。長い棒状。
クリスマの時も食べる。
シンタクラースの時期はアルファベット型などが出て Boterletter(ボーテルレテル)
Banketletter(バンケットレテル) と呼ばれる。
パイの代わりにスペキュラースで包んでるのもある。
Strooigoed
投げてばらまくもの、というような意味。
シンタクラースとピートが子供達の所にやって来て、お菓子を投げてばらまき、子供達がそれを拾う、
という前夜祭の風習から来たネーミングです。
上記の小さいお菓子(Kruidnoten、Pepernoten、Sinterklaas-schuimpjesなど)が Strooigoed
と呼ばれていて、今の時期、街角でピートが配ってるのがこれ。
こんな感じ。。。
そして大人は、
Bisschopswijn(司教のワイン)
赤ワインにオレンジ、レモン、スパイス(シナモン、クローブ)砂糖などを混ぜて温める、体が暖まる冬の飲み物。
こうずらりと並べてみると、スパイスを使ったお菓子が非常に多いですが、
これは、17世紀に始まったオランダ東インド会社が香辛料(スパイス)の貿易を手中に収めていたという歴史的背景がからんでいるそうです。
ということは、江戸幕府がオランダを取引相手に選んだ事により、それまで幅を利かせていたポルトガルが日本から追い出され、さらに香辛料貿易をオランダに 取って変わられることになるので、このスパイス菓子達がオランダで生まれたのも、日本が1枚かんでいたと言っても過言ではないでしょう。
な〜んて思いながら食べるとまた一味違いますね。
昔、スパイスは貴重品で非常に高価だったので、特別な日のためにスパイス菓子が作られたのか、
それともスパイスの価値が下がった時代に、一般市民も手軽にスパイスを使えるようになったためにスパイス菓子が増えたのか、などと悩むところですが、これはお菓子の歴史を調べないとわからないですな〜。